食育はよい口の機能から③
態癖:「頰づえ」「うつぶせ寝」「横向き寝」
日常の姿勢は、骨格の成長や歯に大きく影響します。学校検診に行くと、上下の前歯の正中の位置がずれている子供や、下顎が左右にずれている子供をたくさん見受けます。そういう子供をまっすぐに立たせると、ふらついたり、頭部が傾いていたりします。授業中の姿勢が悪く、「頰づえ」が頻繁に指摘されます。
日常行なっている頰づえが歯列、顎骨の発育に大きく影響していることが予想されます。歯並びの改善のために用いる矯正力はせいぜい20〜100gで、それでも歯は移動します。一方、頰づえは3〜6kgの頭を支えるため、数十〜数百gの力が歯や骨にかかるわけで、歯や骨格に与える影響は絶大であると考えられます。
「うつぶせ寝」や「横向き寝」などによっても、同様の力が寝ている時間(7〜8時間)に歯・顎顔面骨に加わるため、歯の移動や顎骨の変形につながります。その結果、上下の歯がうまく噛み合わず、咀嚼機能に問題を生じてきます。このずれは多くの場合、側方へのずれとして見られます。
上下の前歯の真ん中のずれがある場合、下顎の骨も同じ方向に偏位していることがあります。下顎のずれはほとんどの場合、本人も気づいてないことが多いので、上下顎前歯の正中のズレを見つけた場合、態癖である頰づえ、うつぶせ寝、横向き寝を疑います。
態癖によって圧迫方向の顎関節にも異常な力がかかるため、小学校高学年から中学生にかけて顎関節症を発症していることもあります。
奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科
ふかみ歯科・矯正科クリニック
香芝市・橿原市からも多数来院されています。